いつまでも美しくいたいから、年齢によるお肌の老化には少しでも抵抗したいですよね。
アンチエイジングには、肌老化の原因を知って対策したり、生活習慣から肌老化しづらい肌を作る方法があります。
肌老化の原因と対策は、『【肌老化の原因は?】エイジングの基礎知識と防止策を紹介』でお伝えしましたので、今回は、アンチエイジングに良い食べ物について、美容家の視点からお伝えします。
アンチエイジングに
おすすめの食べ物
アンチエイジングには、バランスの良い食事をすることが一番大切です。
バランスの良い食生活を大前提として、肌老化の4つのタイプ別におすすめの食べ物を紹介します。
1.肌糖化予防に
おすすめの食べ物
肌が糖化して、肌が黄色くくすんだり、ごわつきやざらつきが気になるお肌の人におすすめな食べ物は、野菜です。
野菜に含まれるビタミンやミネラルは、肌糖化の原因となる体内の糖質を燃焼しやすくしてくれます。そのため、糖が体内に残りにくくなるんです。
ビールやお酒が好きな人。
ご飯、パン、麺類など炭水化物が大好きで、ついたくさん食べてしまう人。
こうした糖質の多い食事をしている人は、肌が糖化しやすいので糖質を控えるのがいいんですが、大好きなものを控えるのはつらいですよね。
そういう方は、野菜を食べることで、摂取した糖が体内に残りにくくしてあげてください。
また、食物繊維が多い野菜は、糖の吸収をゆっくりにしてくれるので、糖化しづらくなります。
たとえば、お米が大好きな人は、きび、ひえ、あわ、キヌアなど食物繊維が豊富な雑穀を混ぜることをおすすめしています。
食事の際に、食物繊維が多い野菜を最初に口にすると、より糖化しづらくなります。
2.乾燥肌によるシワに
おすすめの食べ物
乾燥によりシワっぽい肌になっている方におすすめの食べものは、オメガ3のオイル。
これ、とっても大切なんです。
健康のためと油を控えていると、お肌がパサパサになってしまう人がいます。
オメガ3が不足していると、細胞膜が固くなるので、肌がカサカサ、ゴワゴワして、シワの原因に。
また、オメガ3のオイルは、肌の新陳代謝をあげて、ターンオーバーを正常に戻してくれるので、シミやたるみが気になる人にもおすすめです。
オメガ3の摂り方
オメガ3は、非加熱で摂取してください。
オメガ3のオイルは、熱に弱く、加熱すると酸化しやすいため、逆に体内を酸化させてしまうからです。
非加熱で摂取するには、オメガ3を多く含む食品を生で食べるか、オメガ3のオイルでドレッシングを作ったり、市販のドレッシングに少し混ぜてもいいですね。
オメガ3が豊富な食品リスト
<油>
- あまに油(フラックスオイル)
- えごま油
- しそ油
<食品>
- 青魚(サバ、アジ、さんま、マグロ等)
- アボカド
- ナッツ類(クルミ、アーモンド等)
※ナッツ類を生で食べるときは、一晩水につけて発芽させてからいただきます。生のナッツには酵素の働きを抑える物質が含まれているからです。
※ナッツは食べ過ぎると、ブツブツが出やすくなるため大人なら1日3~5粒で十分です。
3.シミが気になる人に
おすすめの食べ物
シミが気になる人におすすめの食べ物は、ビタミンが豊富なフルーツや野菜。
ビタミンは、肌が酸化する原因である活性酸素の働きを抑えてくれるからです。
特にビタミンCが多く含まれる食品は、シミ対策におすすめです。
ビタミンCは、シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、色素が濃くなったメラニンを元に戻す作用があるからです。
ビタミンを摂取するときのポイント
できるだけフレッシュな状態のものを食べることをおすすめしています。
野菜は、炒める、焼く、揚げるなどの高温調理をすると糖化します。
糖化した食べ物は、肌の糖化の原因になってしまうんです。
また、カット野菜やカットフルーツなど、カットしてから時間が経っているものは、ビタミンが壊れていたり、酸化してしまうからです。
野菜を加熱して食べる場合は、「蒸すもしくは煮る」がおすすめ。
フルーツでビタミンを摂る場合は、食事の前に食べる方が酵素も吸収され、内臓が若返るのを助けてくれます。
4.たるみが気になる人に
おすすめの食べ物
たるみが気になる人におすすめの食べ物は、コラーゲンが多く含まれる食品です。
コラーゲンは肌のハリを作る材料のひとつだからです。
コラーゲンには骨を構成するコラーゲン、皮膚を構成するコラーゲンなど、たくさんの種類がありますが、特に肌に関係のあるコラーゲンは、Ⅰ型、Ⅲ型、Ⅳ型です。
コラーゲンが多く含まれる食品
- 手羽先
- 鶏の皮
- 軟骨
- 豚バラ肉
- 豚骨
- クラゲ
- うなぎ
- ゼラチン
魚の骨や鶏、豚、牛の骨をじっくり煮込んで作るボーンブロススープもコラーゲンがたっぷり含まれます。
コラーゲンは、どれかひとつの種類に偏らず、いろんな種類を摂る方が効果的です。
どの食品にどの型のコラーゲンが入っているかをあまり気にせず、コラーゲンが多く含まれるいろいろな食品を食べるように心がけてみてください。
コラーゲンの摂り方のポイント
身体の中でコラーゲンを生成するには、ビタミンCと鉄分が必要です。
そのため、コラーゲンを摂る時は、ビタミンCと鉄分が含まれる食品を一緒にとることをおすすめします。
<ビタミンCが多い食品>
- ピーマン(赤・黄・青)
- ブロッコリー
- レモン
- ゴーヤー
- ほうれん草
- 小松菜
- じゃがいも など
<鉄分が多い食品>
- あさり
- しじみ
- 納豆
- 厚揚げ
- 小松菜
- レバー
- いわし
- かつお
- まぐろ など
アンチエイジングに
ベジタリアンはいい?
肌の糖化や酸化をおさえる野菜を食べるベジタリアンの食生活は、「お肌に良さそう」と思う人もいるかもしれませんが、少しだけ注意が必要です。
動物性の食品を食べない食生活は、タンパク質や脂質が少なくなりがちだからです。
タンパク質や脂質が少なくなると、お肌が硬くなったり、脂肪分が足りなくてパサパサ乾燥しやすくなったりします。
ベジタリアンの人は、意識的にタンパク質と脂質を多く摂るようにしてください。
アンチエイジングの食事で
大事なこと
アンチエイジングに良い食べ物を食べたとしても、消化が不十分だと身体に吸収されず、アンチエイジングの働きが思うように発揮されません。
だから、身体に良い食べ物を摂るのと同時に、胃腸のコンディションを整えることが大事なんです。
胃腸のコンディションを
整えるには?
胃腸のコンディションを整えるための、日常生活における3つの対策を紹介します。
- よく噛む
- 十分な睡眠
- 食べ過ぎない
1.よく噛む
消化が悪く胃で分解しづらい人は、よく噛むのがおすすめ。
よく噛むことで、唾液が出て、消化を助けてくれます。
胃の消化酵素が少ない分を唾液でサポートするイメージです。
2.十分な睡眠
睡眠不足だと、消化吸収が弱まります。
また、睡眠は胃腸のコンディションに影響するだけでなく、アンチエイジングで大事な女性ホルモンの分泌にも影響を与えるため、睡眠不足にならないように心がけてみてください。
3.食べ過ぎ
たくさんの量を食べると、胃腸に負担がかかります。
朝起きた時に、お腹が空いていない。
朝、スッキリと目覚めない。身体がだるい。
こんな人たちは、もしかしたら、食べ過ぎのサインかもしれません。
寝ている間にも胃腸が消化のために働き続けていて、回復ができていないことが考えられます。
また、量をたくさん食べていなくても、食べる時間が遅いと胃腸に負担がかかります。
寝る2~3時間前以降は、「食べない」「水だけにする」ことで、胃腸のコンディションが良くなってきます。
食べる量は、少ない方が胃腸への負担がかからず、良いコンディションを保ちやすいです。
また、食べ過ぎは便秘の原因にもなりますが、便秘はアンチエイジングに良いものを吸収しづらくなるだけでなく、大腸に溜まった毒素が身体に吸収されてしまいます。
たとえば、活性酸素がたまって肌が酸化しやすくなるなど。
便秘を予防するためにも、食べ過ぎには気をつけてみてください。
肌のアンチエイジングに
大事なこと
肌に良い食べ物を食べることで、肌老化を抑えることができます。
でも、肌に良い食べ物を一生懸命食べても、同時に添加物がたくさん入っている食品など、身体に負担がかかるものをたくさん食べていると、身体が酸化し、お肌も酸化します。
食事全体を身体に負担かかからないものに見直すことも、アンチエイジングには大切です。
また、食事だけでは十分な量を摂れない栄養素もあるため、肌老化が気になる年齢になったら、サプリメントに頼ってもOK!
「おすすめ商品」で、アンチエイジングにおすすめのサプリメントも紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。