肌の老化を防ぐアンチエイジング。多くの人は、化粧品に目がいきがちですが、肌への直接的なケアだけでなく、身体づくりもアンチエイジングのためには、とっても大切です。
アンチエイジングのために、運動はいい?
生活習慣で、大事なことは?
の疑問に、美容家の視点からお答えします。
アンチエイジングに
運動はいい?
アンチエイジングに、運動は効果的です。
ただし、適度な運動量で、楽しく取り組めることが大切です。
運動のやりすぎは、肌老化の原因となる活性酸素が増えてしまうからです。
年齢を重ねても元気いっぱいのスポーツマン。でも、肌はシワシワ、という人を見かけたことはありませんか?
運動のやりすぎは、逆に肌老化を加速させてしまう場合もあるんですよ。
アンチエイジングに
効果的な運動は?
アンチエイジングに効果的な運動のやり方は、疲労を残さないこと。
疲労がとれないまま運動を続けてしまうと、活性酸素が過剰になり、肌老化を加速させます。また、身体にとって必要な成分も、運動により消費してしまうので、栄養補給も大切です。
疲れが残ったら、栄養を摂ってしっかり休息し、回復期をもつようにしてください。
アンチエイジングには
有酸素運動
ウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動は、肌の糖化予防になります。
からだの中に糖質が多いと、肌が糖化しやすくなって、シミ、シワ、たるみなど、肌老化を引き起こす原因となります。
でも、有酸素運動は、肌老化の原因となる糖質をエネルギーとして消費してくれるので、肌の糖化を防いでくれます。
アンチエイジングにも
サウナは効果的
運動とはちょっと違いますが、今、流行りのサウナもアンチエイジングにおすすめです。
サウナがアンチエイジングにおすすめの理由は2つあります。
- 発汗トレーニングになる
- 血流がよくなる
ただし、サウナも運動と同じで、疲労が残るほどやりすぎると、活性酸素を増やし、肌老化を加速させるので、疲れない程度に利用してください。
発汗トレーニング
サウナに入ると、じんわりからだ中から汗が吹き出てきますよね。
この、発汗がアンチエイジングにいいんです。
発汗がアンチエイジングにいい理由は、汗により肌を乾燥から守る皮脂膜を自分の力で作ることができるようになるからです。
皮脂膜は、皮脂と汗によって作られます。でも、汗があまり出なくて、皮脂膜を自分で作れれなくなっている人が多いんです。
汗線は使わないでいると、だんだん汗が出づらくなってきます。すると、「皮脂で肌はベタついているのに、乾燥肌」という状態に。
乾燥肌は、肌老化の大敵。
サウナで発汗トレーニングをすると、いい汗をかける身体になっていくため、自分の汗と皮脂で天然のクリームである皮脂膜を作れるようになり、自力で潤う肌になれるんです。
肌が乾燥しづらくなれば、肌老化の予防になります。
サウナに通わなくても、自宅のお風呂にゆっくり使って、じんわり汗を出すトレーニングをしてもいいですね。
血流がよくなる
サウナでからだが温められると、血流がよくなります。
血液は、からだの隅ずみまで栄養を運ぶ役割があります。血流がよくなると、肌にも栄養がいきやすくなるため、くすみがとれやすくなるなど、肌老化の改善が期待できます。
ドライサウナとミストサウナ
どっちがいい?
サウナには、ドライサウナとミストサウナの2種類があります。それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
・ドライサウナ
銭湯や温泉施設でよく見かけるタイプのサウナ。温度が80度~100度と高温で湿度が低いのが特徴。
・ミストサウナ
温度が40度~60度と、ドライサウナに比べると低く、湿度が高いのが特徴
ドライサウナのメリットとデメリット
メリット | 短時間で身体が温まる |
デメリット | 熱いのが苦手な人や血圧が高い人は 急激な体温上昇が身体の負担になる場合もある |
ドライサウナは、肌が乾燥するように思うかもしれませんが、汗をかくことで皮脂膜ができるので問題ありません。
ただし、すごい乾燥肌の人や、汗が出るまでに時間がかかる人は、濡れタオルで肌の乾燥を守ってもいいかも。
ミストサウナのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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血圧が高い人や、熱いのが苦手でなければ、ドライサウナの方が身体への負担が少ないです。
肌老化を予防する生活習慣
アンチエイジングには、睡眠がとっても大切。なぜなら、アンチエイジングの鍵を握る「女性ホルモン」と関係するからです。
年齢とともに、女性ホルモンが減少することで、様々なエイジングが始まります。アンチエイジングの治療に、女性ホルモンを補充するホルモン療法などがあることからも、アンチエイジングに大事なホルモンであることがわかります。
女性ホルモンを分泌するために、とくに寝始めの1時間半がとっても重要。
入眠してから1時間半までに成長ホルモンが急激に分泌されますが、成長ホルモンが分泌したあとに、女性ホルモンの分泌が始まるからです。
成長ホルモンが分泌されないと、女性ホルモンが分泌されないので、アンチエイジングには、睡眠時に成長ホルモンをちゃんと分泌することが必要です。
成長ホルモンの分泌のピークは22時~24時。その時間に就寝すると、成長ホルモンが出やすくなります。
夜更かししがちな方は、24時前には就寝するよう心がけてみてください。
良い眠りにつくために
良い眠りにつくための対策を紹介します。
- 寝る前にスマホを見ない
- 入浴の30分~1時間後に就寝する
- 少しお腹が空いているくらいの状態で就寝する
- 夜の時間を過ごす場所は、白熱灯にする
また、入眠が深くなる生活リズムを作ることも効果的です。
まず、朝起きたら、朝日を浴びてください。
人間の体のサイクルは、朝日を浴びて16時間後に眠たくなるようになっています。
たとえば、朝6時に目覚めて朝日を浴びたら、夜22時に就寝する。
こんな生活サイクルを作れるといいですね。
肌老化を防ぐために、からだ作りからアンチエイジングすることもおすすめです。